【在宅でリハビリ】在宅介護で実践したいランク別のリハビリテーション紹介
みなさんこんにちは!今回は、「在宅介護でのリハビリテーション」についてご紹介します。
✔︎介護で必要なリハビリってどんな種類があるんだろう?
✔︎介護度別のリハビリってどんなものがあるんだろう?
✔︎リハビリで使えるサービスにはどんなものがあるんだろう?
こんな疑問を持っている方は、是非参考にして頂ければと思います。
![](https://z-kaigo.com/wp-content/uploads/2021/11/kaigo_rihabiri.jpeg)
リハビリテーションの定義と種類
リハビリテーションとは、「再び能力を回復させる」という意味があります。何か障害を受けたが、人間としての権利・名誉・尊厳を取り戻し、障害を受容して新しい生活を築くという意味を持ちます。
リハビリテーションの目的は、治療に限定されないです。心身機能の維持や悪化防止、環境調整など、リハビリテーションの範囲は幅広いものです。
リハビリテーションは、3つの段階に分けられています。ステージによって、呼び方が変わります。
- 予防的リハビリテーション
- 治療的リハビリテーション
- 維持的リハビリテーション
に分けられます。
リハビリテーションの流れは以下です。
予防的リハビリテーションでは、「健康な状態を長く保つために傷病を予防する」ことを目的としています。つまり、予防的リハビリテーションは、いつまでも健康でいるためにリハビリしましょう、ということです。
治療的リハビリテーションでは、「傷病が発生してしまったら治療する」こと目的としています。つまり、治療的リハビリテーションでは怪我をしたり障がいを持った時はそれの治療や機能の回復に専念する、ということです。
維持的リハビリテーションでは、「治療で回復した機能を、できるだけ長く維持する」を目的としています。つまり、維持的リハビリテーションでは治療的リハビリテーションで回復した機能を長く維持するためにリハビリテーションしましょう、ということです。
という流れです。
【その人に必要なリハビリを考える 】 レベルに応じたリハビリ紹介
リハビリテーションを行う際は、本人の機能レベルに合わせた無理のない活動を心がけると良いです。また効果的なリハビリテーションを生活の中で継続して実施することが重要です。
リハビリテーションには、その機能レベルを測る為の基準があります。それが、日常生活自立度(寝たきり度)です。
日常生活自立度(寝たきり度)は、ランクで分けられます。ランクは大きく4つに分かれています。
- ランクJ
- ランクA
- ランクB
- ランクC
ランクJが最も自立しており、A→B→Cの順番で自立度合いが低くなっていきます。ランクCが最も自立できていない状態です。またそれぞれのランクには、J1,J2,A1,A2….と段階がさらに分かれています。
イメージは以下の図です。
![](https://z-kaigo.com/wp-content/uploads/2021/11/スクリーンショット-2021-11-28-11.05.08-1024x898.png)
ランクごとの特徴とリハビリテーションをご紹介します。
厚生労働省の「障害高齢者の日常生活自立度(寝たきり度)」の資料を参考にご紹介いたします。
生活自立 ランクJ
生活自立ランクJは、「何らかの障害等を有するが、日常生活はほぼ 自立しており独力で外出する」レベルです。J1,J2の具体的な違いは以下です。
J1 : 交通機関等を利用して外出する。バス、電車等の公共交通機関を利用して積極的にまた、かなり遠くまで外出する。
J2: 隣近所へなら外出する。近所への買い物や老人会等への参加等、町内の距離程度の範囲まで外出する。
ランクJには、歩行能力や体力の維持・向上、活動性を保つことが目標です。ランクJの方は散歩やラジオ体操の習慣化、フィットネスジムに火曜、趣味サークル、旅行などをしましょう。
準寝たきり ランクA
準寝たきりのランクAは、室内での生活は概ね自立しているが介助なしには外出しないレベルです。A1,A2の具体的な違いは以下です。
A1: 寝たり起きたりはしているものの食事、排泄、着替時はもとより、その他の日中時間帯もベッドから離れている時間が長く、介護者がいればその介助のもと、比較的多く外出する場合が該当
A2: 日中時間帯、寝たり起きたりの状態にはあるもののベッドから離れている時間の方が長いが、介護者がいてもまれにしか外出しない場合が該当
A1のリハビリテーションでは自立度レベルを落とさないことが目標です。生活環境や生活環境の整備、生活のリズム作り、外出機会の確保、生きがいづくりなどを実施しましょう。例えば、毎朝少し一緒に運動してみたり、近所に一緒に散歩してみたりしてみてはどうでしょうか。
A2のリハビリテーションでは機能低下の予防が目標です。日中の離床時間を増やす、外出機会を増やす、筋力の維持、向上のための運動継続などを実施しましょう。例えば、離床時間を増やすためにリビングで一緒にテレビを見たりしてみてはどうでしょうか。
寝たきり ランクB
日常生活活動のうち、食事、排泄、着替のいずれかで部分的に介護者の援助を必要とし、1 日の大半をベッドの上で過ごす場合が該当します。B1,B2の具体的な違いは以下です。
B1: 介助なしに車いすに移乗し食事も排泄もベッドから離れて行う場合が該当
B2: 介助のもと、車いすに移乗し、食事または排泄に関しても、介護者の援助を必要とする場合が該当
B1のリハビリテーションでは残存機能の維持、屋内歩行レベルを目指すことが目標です。ベッド周りの環境整備、筋力の訓練、段階的歩行訓練、社会的活動性の向上を実施しましょう。
B2のリハビリテーションでは、寝返り起き上がり座位保持能力の維持・向上を目指します。 ベッド周りの環境整備、介護者への介護方法の指導、介護負担軽減のための対応などを実施しましょう。
寝たきり ランクC
日常生活活動の食事、排泄、着替のいずれにおいても介護者の援助を全面的に必要とし、1 日中ベッドの上で過ごす場合、該当します。C1,C2の具体的な違いは以下です。
C1: ベッドの上で常時臥床しているが、自力で寝返りをうち体位を変える場合が該当
C2: 自力で寝返りをうつこともなく、ベッド上で常時臥床している場合が該当
ランクCのリハビリテーションでは、健康状態の維持、肺炎などの合併症の予防精神的活力の向上変形の悪化予防介護生活の整理と介護料の軽減、介護生活への支援、社会資源の的確な活用などを意識しましょう。
- 被介護者に合った適切なリハビリテーションをすることで効果がある。
- 被介護者がどのランクに該当するかを理解する。
リハビリ専門のサービスを活用することも可能
在宅介護でできるリハビリテーションには限界があることも事実です。そんな時は外部のサービスを利用しましょう。利用できるサービスをいくつかご紹介いたします。
デイケアをリハビリテーション専門のデイサービス
デイサービスとの違いはリハビリテーションに特化していることです。デイケアで提供されるサービスはいろいろあります。リハビリテーション、レクリエーションなどがメインです。
デイケアには、理学療法士,言語聴覚士,作業療法士などのリハビリを行うプロフェッショナルが在籍しています。
プロが在籍しているので安心ですね。リハビリテーションに全集中したい方はぜひご利用ください。
リハビリ専門職の人に直接聞く
ネットでリハビリの専門職に依頼してノウハウを教えてもらう方法があります。具体的にはココナラなどのサービスで「リハビリ」などで検索してリハビリの専門職を探して依頼してみましょう。
- デイケアを利用する
- 依頼して直接ノウハウを学ぶ
まとめ
いかがでしょうか。今回はリハビリテーションについてご紹介しました。皆さんの在宅介護が少しでも気楽になれば幸いです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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