【いつから介護は必要?】数字で見る要介護者の現状~明日は我が身の介護生活への備え

みなさん、こんにちは。なんとなく介護っていつ頃から始めるんだろ。と気になると思います。 様々な情報のシャワーを浴びて正直、意見の偏りが生まれてしまいます。さらには周りの人たちから色々な情報を聞くと思うのですが実際どんな統計データになっているでしょうか。3人の友人から話を聞いても、もしかしたら少数意見かもしれません。「明日は我が身」の介護において全体の数値を知っておくことで相場観を把握していきましょう。事前に知っておくことで役に立つことがあります!

今回の記事は被介護者(介護保険制度における要介護又は要支援の認定を受けた人)に関してまとめた記事になっております。

この記事を監修して頂いた方
みきさん

介護福祉士7年目。グループホームで4年勤務した後、ユニット型特別養護老人ホームに移動。日々ツイッターで介護のノウハウを発信中

要介護者の合計人数

65歳以上の要介護者等数は増加しています。2015年度末で606.8万人、2003年度末で370.4万人から236.4万人増加しています。また、要介護者等は、第1号被保険者の17.9%を占めているんです。特に要介護3,4が顕著に増えている状態です。介護が必要になる年齢は明確には決まってないものの65歳以上で、17.9%の方々が介護が必要となっています。

第一被保険者(65歳以上)の要介護度別認定者数の推移

また、65~74歳と75歳以上の被保険者について、それぞれ要支援、要介護の認定を受けた人の割合をみると、65~74歳で要支援の認定を受けた人は1.4%、要介護の認定を受けた人が2.9%です。75歳以上で要支援の認定を受けた人は9.0%、要介護の認定を受けた人は23.5%となっており、75歳以上になると要介護の認定を受ける人の割合が7.5倍と大きく上昇しています。

資料:内閣府 高齢期の暮らしの動向

要介護者等の性別における違い

要介護者等が『介護が必要になった主な原因』についてみると、1位が「認知症」が18.7%、2位が「脳血管疾患(脳卒中)」15.1%、そして、3位が「高齢による衰弱」13.8%となっている。また、男女別にみると、男性は「脳血管疾患(脳卒中)」が23.0%、女性は「認知症」が20.5%と特に多いです。男女の差だけでもかなり傾向があるので、皆さん思い当たる節はありますか。

65歳以上の要介護者等の性別にみた介護が必要となった主な原因

どこでどのような介護を受けたいか

自分の介護が必要になった場合にどこでどのような介護を受けたいか厚生労働省政策統括官付政策評価官室意識調査によると、自宅で介護を受けたいと回答した人の割合は全体で73.5%でした。


「自宅で家族中心に介護を受けたい」
「自宅で家族の介護と外部の介護サービスを組み合わせて介護を受けたい」
「家族に依存せずに生活ができるような介護サービスがあれば自宅で介護を受けたい
と回答した者の割合の合計

つまり在宅介護の需要は全体の中でとても多いですね。

また、男女別にみると、男女ともに「家族に依存せずに生活ができるような介護サービスがあれば在宅介護(自宅で介護を受けたい)と回答した者の割合が最も高いが、男性は「自宅で家族中心に介護を受けたい」と回答した者の割合が24.0%と女性より10.1%高いです。つまり在宅介護の需要はきっと増加していくんじゃないのかなと思いますね。やっぱり慣れている自宅で過ごしたりしていきたいですよね。。

介護費用について

「年金等の収入でまかなう」と考えている人が63.7%と最も多いです。

もし介護費用が必要になった場合について、内閣府の調査で55歳以上の人にアンケートをした結果、「年金等の収入でまかなう」が63.7%と大多数の方々が事前準備をしていない状態です。また、男女別に比較をしてみると、「年金等の収入でまかなう」との回答はどの年齢層でも女性より男性の方が高い。つまり男性に関しては介護に関して問題意識が低いということが統計的にはみえてくるかもしれません。お金の使い方も大切になってくるので、有効的に使えるといいですね。例えば、こういう風に料理代行排泄と入浴の介助にオススメのアイテムなどあるのでぜひ確認してみてください。

必要になった場合の介護費用に関する意識

要介護者等からみた主な介護者の続柄

6割弱が同居している人が主な介護者となっている。その内訳をみると、配偶者が25.2%、子が21.8%、子の配偶者が9.7%となっている。また、性別については、男性が34.0%、女性が66.0%と女性が多くなっています。つまり、これらを踏まえて、想像以上に介護が必要になったから簡単に一言で『施設に入る!』という選択肢ができるわけではなく、要介護者の希望もあるので、一概には言えないですね。要介護者等と同居している主な介護者の年齢についてみると、60歳以上が男性では70.1%、女性では69.9%であり、いわゆる「老老介護」のケースも相当数存在していることがわかります。

要介護者等からみた主な介護者の続柄

同居している主な介護者の介護時間

要介護度に比例して、介護する時間が増えています。その中でも、要介護度1と要介護度5では、3倍も有する時間が違います。「必要な時に手をかす程度」が44.5%と最も多く、「ほとんど終日」も22.1%となっています。要介護度別にみると、要支援1から要介護2までは「必要な時に手をかす程度」が最も多いですが、要介護3以上では「ほとんど終日」が最も多くなり、要介護4では45.3%、要介護5では54.6%が「ほとんど終日」介護しています。

同居している主な介護者の介護時間(要介護者の要介護度別)

まとめ

いかがだったでしょうか。
実際の数字としてみてみると在宅介護を希望する人が多かったり、介護者の関係など近いうちに自分も介護が必要になっていくことが現実味を帯びます。

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執筆者
紺野真琴

祖母と2人暮らしのアラサーです。
終活ガイド資格保有 | 介護士
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