【数字から読み解く今後の介護】これから介護業界はどのようになっていくのか?

みなさん、こんにちは。そもそも介護業界を知っておくことが大切なのかについてまとめました。『明日は我が身』の介護について知っていきましょう。例えば介護サービスをしてくれる方々の中で、外国人の比率が増えてきています。事前に知っていれば、相対的に驚きを減らせると思うのですが、高齢の方においては戦争経験から外国人に対してあまりいいイメージを持っていないというのもお話をする中でわかってきました。これは善悪の判断はなく、ただそういう背景があるだけなので、対応していけば解決できます。ぜひ一緒に助け合っていきましょう。

この記事は令和元年度「介護労働実態調査」の結果を基にしています。

調査実施期間(令和元年 10 /1 ~10/31 )に全国の介護保険サービス事業を実施する事業所のうちから 18,000事業所を無作為抽出にて選定し、郵送にてアンケート調査を実施。回収状況は、調査対象事業所 17,261 事業所のうち、有効回答数 9,126 事業所【調査結果概要( )内は昨年度調査の数値】となっています。

この記事を監修して頂いた方
みきさん

介護福祉士7年目。グループホームで4年勤務した後、ユニット型特別養護老人ホームに移動。日々ツイッターで介護のノウハウを発信中

介護業界の人材面に関して


人材不足感は依然として高い状況(事業所調査) です。介護サービスに従事する従業員の不足感(「大いに不足」+「不足」+「やや不足」)は全体で65.3%(67.2%)と昨年度と比較してやや低下しています。

職種別

訪問介護員の不足感はもっとも高く81.2%、次いで介護職員は 69.7%です。昨年度と比較し、介護職員を除く 6 職種において不足感が低下している状況ですが、 介護職員の不足感は年々上昇います。訪問介護員の不足感は、平成 28 年度以降 80%を超えており依然高い状況です。

また、不足している理由としては、「採用が困難である」が 90.0%(89.1%)でその原因を尋ねたところ「同業他社との人材獲得競争が厳しい」が 57.9%(56.2%)と高い状況なんです。

職種別の不足感の推移

訪問介護員、介護職員の離職率は横ばい傾向

訪問介護員、介護職員(2 職種計)の 1 年間(平成 30 年 10 月 1 日から令和元年 9 月 30 日まで)の採用率は 18.2%(18.7%)、離職率は 15.4%(15.4%)で、昨年度と比較して離職率は横ばい傾向です。

2職種計の採用率と離職率の推移

外国籍労働者の雇用

外国籍労働者の活用が進み、外国籍労働者を受け入れている事業所数は 6.6%と昨年に比べ3倍し、活用が進んでいます。受け入れている事業所において、受け入れの方法では、「技能実習生」「留学生」が 22.2%で最も多く、次いで「在留資格『介護』」が 21.5%です。

国籍労働者の活用に関する評価では、外国籍労働者を受け入れている事業所は受け入 れていない事業所に比べて、「労働力の確保ができる」、「職場に活気がでる(でると思う)」 等のポジティブな評価が高く、「利用者等の意思疎通において不安がある」、「コミュニケー ションがとりにくい」等の不安感は低いことがわかりました。また、労働者にも同じ質問をしたところ、同様の結果が得られています。

外国籍労働者の活用に関する評価について

介護業界の待遇面に関して

労働者の所定内賃金はわずかに減少しており、賞与は増加しており、 全職種の所定内賃金(正規職員、月給の者)は平均 234,439 円(234,873 円)で前年度より 434 円の減少でした。減少理由は特定できないが、一つの理由として小規模事業所の回答割合の増加が考えれます。
一方、賞与支給事業所における全職種(正規職員、月給の者)の平均賞与額は 599,506 円(598,379 円)と前年度より 1,127 円の増加であった。また、賞与支給割合は調査開始の平成 28 年度より年々増加しています。

所定内賃金、賞与(正規職員。月給者の推移)

【人材面】VS【待遇面】どちらが深刻と考えているのか。

労働者の労働条件・仕事の負担に関する悩みは、賃金よりも人手不足でした。労働者の労働条件・仕事の負担に関する悩み、不安、不満等において、「人手が足りない」は55.7%(54.2%)で「仕事内容のわりに賃金が低い」39.8%(39.1%)よりも高く、介護現場での人手不足は賃金より大きな悩みや不満となっている状況です。

まとめ

介護者が感じる問題意識として最も高かったのは圧倒的に人手不足。介護事業者の人数が下がっている中で、人材獲得ができていない状況において介護者の給料の支払い、環境面の整備をすることで人材の流出を抑えています。つまりサービスの価格帯が上がっていく可能性もあるので、配偶者が介護が必要になったときになにか事前に準備できればとお金の面でも安心ですね。介護者が感じる問題意識として最も高かったのは圧倒的に人手不足だからこそ、在宅介護なども積極的に導入していければいいですね。特に最近だと僕の祖母も家庭菜園を初めているのでかなり在宅で元気になっています。また外国籍だから上手くいかないのではないのかという考えもありますが、外国籍労働者の活用に関する評価からみても、データとして問題とはなっていません。
介護業界から読み解くことで介護に関する意識も変わってきたんじゃないでしょうか。

少しでも役に立てば嬉しいです!

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執筆者
紺野真琴

祖母と2人暮らしのアラサーです。
終活ガイド資格保有 | 介護士
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Posted by 紺野真琴