【高齢者の照明対処法】見落としがち?部屋の照明を変えて、住む世界を変えよう!

みなさんこんにちは。今回は、見落とされがちである家の照明について、加齢による視覚の変化に関する説明と共に、おすすめ対処法をご紹介します。

年齢を重ねるにつれ視覚は徐々に変化していきますが、変化の自覚がないことが多いです。

人間が五感のうちに情報取得として視覚を87%使用していると言われています。また、光によって生体リズムが整えられていて、睡眠とも大きく関係があります。

照明を変えることで得られる在宅介護生活へのメリット
  • 視界がはっきりすることで要介護者の行動意欲を高めることができる
  • 要介護者の自立的な行動が増加し、介護者の負担が減る
  • 寝る前の照明が明るすぎなくて、眠りに入りやすくなる

加齢による視覚の変化

加齢による視覚の変化として、「暗く感じる」、「眩しさを感じる」、「コントラストの低下」、「色の違いが分かりにくくなる」ことの4つがあります。これは白内障による影響で、実に60代で70%、80代で100%の確立で発症します。そのため、白内障に関する理解と対処法が要となります。

視界の変化

①暗く感じる

暗く感じる3つの原因

1. 目の中に入る光量の減少

加齢に伴い、瞳孔が小さくなると言われています。瞳孔は、周囲の明るさに合わせてその径を変化させて、網膜に投射する光量の調整を行います。瞳孔径が少しでも小さくなることで、網膜に投射される光量が減少し、「暗く感じる」ことになります。高齢者の必要な明るさを若年層と比べると相当の明るさが必要です。リビングの全般照明では若年層の照明基準(JISZ 9110)のおよそ1.5倍、作業照明では2倍、深夜の歩行やトイレには約5倍の照度があると生活しやすいとされています。

2. 水晶体が濁って光を通しづらくなる

水晶体には物体のピントを合わせる機能があります。この水晶体を構成するタンパク質が変性して濁る症状のことを白内障と言います。この濁りが光を通しづらくし、人によって濁り方は違います。

3. 網膜の神経線維の減少

網膜は、目の中に入ってきた光が像を結ぶ、スクリーンの役割を持ちます。網膜は視細胞が配列されていて、その光を送る神経線維が減少してしまうことで、脳に届く情報量が少なくなります

加齢による視覚の変化1

②眩しさを感じる

白内障の濁りに強い光が乱反射することにより、眩しさを感じやすくなります。そのため、強い集中した光を不快に感じるようになります。

③コントラストの低下

白内障による水晶体の濁りのために明るさを感じづらくなり、文字が見えにくくなります。

④色の違いが分かりにくくなる

年齢を重ねるにつれ水晶体が黄濁することにより、色の違いを認識しづらくなり、色の鮮やかさが感じられなくなります。

加齢による視覚の変化2

高齢者が生活しやすい照明環境

こんな悩みをお持ちではないですか?

・年齢を重ねるにつれ視力が落ちていくとしても、介護生活をしている中で、照明を変えていく余裕なんてない…
・変えるとしてもどこから変えていけば分からない

簡単なポイントがいくつかあり、そこさえ押さえればもっと介護もしやすくなります!

生活リズムに合わせて光度を変える

高齢による視覚機能の低下によって、明るい場所から暗い場所へ移動したときの目を慣らす速度が遅くなりま。この自律神経は60代以上の高齢者は20代と比べて、2~4倍以上の時間がかかると言われています。

明るい部屋から暗い廊下に出たときや、暗い寝室から明るいトイレに向かったときに、周りがよく見えない状態で歩いてしまうと大変危険です。これによる転落事故などに注意したいです。こういった事故を防ぐため、高齢者の生活導線に人感センサー機能の付いた照明設置で明るさの変化が起こらないように配慮できます。それ以外にも急に明るくなる照明ではなく、徐々に明るくなる照明も良いでしょう。

人感センサー付きのフットライトで時間に合わせて照明を使い分ける

廊下の照明に関しては、主照明の他にやわらかいオレンジ系のフットライトを設置し、昼は主照明で基準より明るめに、夜はフットライトだけを使用して光の刺激を和らげる工夫ができます。また、階段の最上部と最下部にも照明器具を設置しておくと、最初の一段目が分かりやすくなり歩きやすいでしょう。

人感センサー機能付きのフットライトですと、ベッドの足元周りに設置することで、足を下した時に反応するようにできます。

ベッドライト

【介護と睡眠】高齢者の睡眠は体内時計を意識して時間よりも質を求めよう!

押さえておきたい照明選びのポイント

年齢を重ねるにつれ「暗く感じる」ようになりますが、強い光で照らしては「眩しさ」が不快になってしまうこともあります。

そのため、「照度が高く」ありつつも光源が直視できるものではなく、「間接的に光が当たる」照明が良いでしょう。

また、「黄味を抑え青みが引き立つ波長制御されている」ものですと、色を鮮やかに見ることができるようになります。

LEDを使うことで明るさを切り替えることができるので、時間帯に合わせて好きな色に変えられます。1日10時間の使用で約8~10年持つLEDは、白熱灯の数十倍になり電気代も約10分の1になり省エネで、さらにコスト面でもオススメです。

また、照明が増えるとリモコンも多く大変だと思います。そんな時に何台ものリモコンを1つにまとめられるリモコンがあると管理しやすくなるでしょう。

お部屋で使いたい介護商品をお得に購入してみる!

最後に在宅介護で使いたい介護グッズをお得に入手する方法をご紹介します。 結論から申し上げると、介護用品店のカスタマーネットさんがとてもオススメです。ウチでも祖母のためにお世話になっています。
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まとめ

普段生活していて段々衰えるのが視力なので、なかなか自覚症状がないのが難しいところです。照度が高くて、柔らかい光の照明が住み心地を良くするでしょう。介護生活をしながらコストをそんなにかけなくても実践できるものがたくさんあるので、ぜひトライしてみてください。

【参考文献】

高齢者にとっての光

高齢者の照明対策

照明のバリアフリー!高齢者リフォームで重要な照明の選び方

Posted by 紺野真琴