【介護に特化】言い換えフレーズ厳選7選!言葉1つ変えるだけで相手に”わかりやすく”伝わりやすくなる。

言葉は本当に不思議なもので、同じことを言ってるのに、受け取り方が違うということが頻繁に起きます。また人に対する印象も大きく変わります。いくら言い換えフレーズをマスターしようとしても『そもそもの心得』ができていないと上手く伝えられなく、明日には忘れてしまいます。できる限り『心得』を意識して効果的な言い換えフレーズを取得していきましょう。特に在宅介護をしている時にちょっとしたことでイライラしてしまうことがありますよね。ちょっとでも役に立てば嬉しいです。

この記事を監修して頂いた方
みきさん

介護福祉士7年目。グループホームで4年勤務した後、ユニット型特別養護老人ホームに移動。日々ツイッターで介護のノウハウを発信中

心得:心にゆとりを持つこと

元々、私たちも人に積極的に嫌われたいと思っている人は少なく、介護をしなくていけない、もしくは介護をしたいと考えていたわけです。つまり愛情を持っているのに、強い言葉を使ってしまうことがあります。

例えば在宅介護中に時間がなく自分の仕事ががうまく進まない時に
介護でも上手く事が進まない時にきっと心がイライラしてしまいます。

そんなときは、心にゆとりを持ちましょう。

方法1 :初心を忘れない。

『そもそもなんで始めたのか』『自分が介護をすると決めたときにどう感じていたのか』

『自分が介護を通してどうなりたいのか』といった初心を介護が始まる前に見返すと

イライラしたりせずに初心に戻って心にゆとりがある状態になります。

方法2:自問自答してみる。

介護中に『最後のコミュニケーションがこれでいいのか』と振り返ってみると強い言葉ではなく愛情を込めて伝えることができると思います。

言ってしまったことにはもう変えれないですが、それでも謝って改善することはできます。
特に在宅介護中だと毎日コミュニケーションを取るので大切な心得ですよね。

方法3:完璧を求めない。

全てを100点にしないといけないと考えていますが、75点を毎日続けることが大切です。

100点を1週間に一回とってもそれでは30点の日に要介護者は強い言葉に怯え、自分を塞ぎ込んでしまうのです。毎日、継続的に75点を目指す心境のほうがいいと思います。

身体拘束に注意!

自分を塞ぎ込んでしまうという問題に関してかなり前から介護業界でも問題意識があり、改善に向けて動いています。身体拘束とは、身体の自由を制限することを示しています。

ただ実際はこの身体拘束は禁止行為とされています。
厚生労働省の調査によると、身体拘束の対応方針については、「身体拘束を一切行わない」が58.7%と半数を上回っていますが、「身体拘束を行うことがある」は、32.8%となっているんです。さらには介護保険事業を実施している事業者は、実施していない事業者に比べて「身体拘束を行うことがある」とする割合が高いです。

参考文献:厚生労働省 令和元年度障害者総合福祉推進事業障害福祉サービス事業所等における身体拘束等に関する実態調査報告書

身体拘束の3つの種類

物理的に体を押さえつけて制限させる。「フィジカルロック(身体的拘束)」

薬の効果、作用で行動を制限させる。「ドラッグロック(薬物拘束)」

精神的に言葉によって行動を制限させる。「スピーチロック(言葉の拘束)」です。

今回取り扱うのは、スピーチロックについてです。スピーチロック(言葉の拘束)とは、精神的に言葉によって行動を制限することです。

「ダメ」という言葉はスピーチロックの代表例になります。
また、「なんでそんなことするの?」
「また、したの」などもスピーチロックです。

スピーチロックの怖いところ

スピーチロックによって介護を受けている方の行動意欲を減らしてしまいます。

自分で行動をしなくなると筋肉を動かす機会が少なくなり、これまでできていたことが徐々にできなくなっていきます。その結果、ADLが低下し、要介護度が重度化してしまいます。

また、体を動かす機会が減ることで認知症の症状が進行することもあり、何気ない言葉が利用者さんのQOLを大きく低下させてしまうことがスピーチロックの大きな問題点です。たとえば介護されてる方のボケが進んでくると同じ行動をするようになってくることも。

  • 「なんでまた同じものを買ってきたの?」
  • 「さっきも言ったじゃん。」
  • 「もう変なことしないで。」

こういった発言でご高齢者の自信を失わせてしまいます。

言い換えフレーズで大切なのは『肯定』

相手の気持ちも理解しつつ、スピーチロックが起きないようにさせるには
できる限り肯定して否定をしないことです。

相手を肯定できる言い換えフレーズ7つ

最後に相手を肯定できる言い換えフレーズを7つご紹介します。言い換え形式でご紹介します。

買い物にて….。

言い換え前

なんでまた同じものを買ってきたの?

言い換え後

たくさんあっても使えるから良かった。買ってきてくれてありがとう。

何度も同じことを言っている…。

言い換え前

さっきも言ったじゃん。

言い換え後

そうだね。〇〇だよ。

不思議なことを言っている….。

言い換え前

もう変なことしないで。

言い換え後

今日もありがとう。今お茶入れるね。

声がうるさい…。

言い換え前

静かにして!うるさいよ!


言い換え後

そんなに大きな声を出してどうしたの?何かあった?

ものを変なところに置く…。

言い換え前

そんなところに置かないで

言い換え後

このテーブルの上に置いてくれると嬉しいな!

ものをなげる…。

言い換え前

投げたりしないで!

言い換え後

そっと置いてね。大切なものだから丁寧に使ってね

あちこち移動する…。

言い換え前

どこか行かないで!」

言い換え後

一緒にいたいから私の近くにいてね。

言い換えポイント

・プライドを傷つけないようにする。人生の先輩の気持ちを大切に、敬って接する。
・表情やジェスチャーを入れる。笑顔で明るく伝えるようにすると、伝わり方も柔らかくなります。
・クッション言葉を入れる。「もし良ければ」「申し訳ないんだけど」

このように言い換えをするだけでもかなり印象は変わりますよね。
例えば、ストレスを軽減するためにも、介護服を導入してみたりいくつか負担を減らすことができると思います。ぜひ使ってみてください。

まとめ

明日から使える言い換えフレーズを取得してさらにはスピーチロックが起きないように、相手を肯定していきましょう。日々意識することで、行動・言動を変えていけると思います。少しでも介護生活が楽になれば嬉しいです。最後まで読んでいただきありがとうございました。

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執筆者
紺野真琴

祖母と2人暮らしのアラサーです。
終活ガイド資格保有 | 介護士
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